「東のポルト屋」店主のブログ

ポルトガル語教室とポルトガル雑貨販売をしています。まるで関係ない話もします。

【エッセイ】真夜中のねこ

真夜中にふいに目が覚めた。と思ったが、遠くから猫の鳴き声が聞こえる。ぼんやりした意識が少しずつはっきりしてくると、飼い猫のみかんの声であることに気が付く。起こされたのだ。

鳴き声は隣の部屋から来ている。見に行くとふすまが閉まっている。そういえば寝る前に閉めたんだった。知らぬ間に閉じ込めてしまったらしい。ふすまを開けると、その向こうにあるある、小さな黒い影。と、その周りに落ちている薄い何か。げ、ふすまの紙じゃないか。あけてあけてと引っかいているうちに剥がれていったのだろう。普段なら叱るのだが、確認せずに閉めた自分も悪い。おまけに余程さみしかったのか、喉を鳴らしてすり寄ってくる。ぐ…これは怒れない(笑)

というわけで寝ぼけまなこで剥がれた紙を集めてゴミ袋にポイし、また布団に潜る。みかんもやってきて枕元でくっつくように横になる。ごろごろが止まない。

うーん、これは7月以降に別室で離れて寝るのは厳しそうである。人が一人増える予定なのだ。このゴロゴロの発信源と同じぐらいの大きさのが。