「東のポルト屋」店主のブログ

ポルトガル語教室とポルトガル雑貨販売をしています。まるで関係ない話もします。

アラビア語がおもしろい!

アラビア語を始めました

4月からアラビア語をかじっている。

 

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このちょっとふざけたタイトルと謎のキャラクターたちとウォーターボーイズの金子貴俊さんという不思議な雰囲気に惹かれ、思い付きで始めてみたが結構おもしろい!

「アラビーヤ・シャベリーヤ」は毎週、Eテレで放送されている30分番組で、モロッコの文化に触れながら簡単な会話表現が学べる。登場する人たちも魅力的だし、毎回トラブルに巻き込まれてあたふたする金子さんを見るのも楽しい(笑)。番組構成がとても良くて、覚えたい、話したい、という気持ちになるような工夫がされている。

アラビア語やモロッコには何の縁もゆかりもないが、だからこそ自分には丁度いいと思った。まったく未知の言語を学ぶという感覚を体験したかったからだ。

私は外国語を勉強したことがほとんどない。ほとんど、というのはどういう事かというと、物心ついたころから日本語、英語、ポルトガル語に触れていたので、この3つの言語の感覚は母語に近い。小学校高学年に習ったフランス語、大学で楽をしようと思って履修したスペイン語は、文法も語彙もポルトガル語/英語に似ているのでなんとなく理解できてしまうのだ。

少し前までゆるゆるポルトガル語教室をしていたが(都合により今はお休み中)、授業の進度や紹介する語彙・表現のボリュームが生徒に合っているのかどうか分からず、いつもモヤモヤしていた。

ゼロからの外国語って、1回でどのくらい呑み込めるものなんだろう?次のレッスンまでにどのくらい覚えていられるんだろう?

実際に自分がやってみて出た結論は「90%は忘れる」である。なんなら何も覚えていない(笑)※予習・復習をしない状態での話


~こんな感じで取り組んでいる~

放送時間が真夜中か早朝なので、録画をして時間がある時に観ている。1週間のうちに2~3回流すと、なんとなく頭に残るようだ。

・1回目はなんとなく聞いて終わる。内容の方に集中してしまい、肝心のことばがあまり入ってこない。つまり、1回目は「耳を慣らす」回。

 ・2回目は、既に内容を知っているので表現や発音に集中できる。もう一度聞いて「あ、そうそう、こんなこと言ってたね」と思い出す回。セリフを聞いてから何度か繰り返す。

 ・3回目はほとんど映像を観ていない。料理か何かしながら耳で聞く。セリフも大体覚えているので一緒に口にする。

 

1回で紹介されるメインの表現は2つぐらい。それに関連する表現があと2~3個。単語は多くても5~6個。すべては覚えられないが、大体次の回で、前回覚えた表現や単語が出てくる工夫がされているので、数週間でなんとなく定着してくる。

番組そのものも純粋に楽しめているが、今まで外国語学習をしてこなかった自分にとっては大変参考になっている。

そして、新しいことに挑戦すると日々の生活がちょっと楽しくなると感じている(^o^)

 

化粧水泥棒事件

ところで、第5課ではモロッコの市場で「モノの使い方をたずねる表現」を学ぶのだが、そこで出てきた「泥パック」や「バラの化粧水」について、ちょっとしたおかしな思い出話がある。

中学生時代、まだポルトガルに住んでいたころの話だ。日本語補習校の友達が家族旅行でモロッコに行き、お土産にローズウォーターと泥パックをくれた。化粧品に興味を持ち始めていた遅い思春期の私は、異国の空気をまとったこの素敵なお土産に大興奮。母も興味津々だったようで。

夜、私がベッドに入り、部屋の電気を消して間もなく、ドアが静かに開いた。まだしっかり意識のある私、忍び寄る怪しい影をじっと見ていると、影はそ~っと衣装棚の上に置いていたローズウォーターを手に取っているではないか。忍び足で去っていこうとする母の後ろ姿に、私はぼそっと「化粧水泥棒…」と言い放ったのであった。

この時の母の挙動不審な歩き方と見つかった時の「てへぺろ」感は楽しい思い出である。