「東のポルト屋」店主のブログ

ポルトガル語教室とポルトガル雑貨販売をしています。まるで関係ない話もします。

映画「The Land Before Time」を娘に

映画、ドラマはNetflix、音楽はyoutubeかamazon musicと専ら配信サービスに頼り切りになってしまっている今日このごろ。

DVD(今はブルーレイが主流か?)から離れて久しいが、このあいだ思わずポチッと購入してしまったのがこの映画。

リトルフット [DVD]

リトルフット [DVD]

  • ガブリエル・ダモン
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 原題”The Land Before Time”。邦題は『リトルフット』の模様。大昔の恐竜時代を舞台に、肉食恐竜に襲われて親を失ったブロントサウルスの「リトルフット」が、食べ物と仲間を求めて、母親から行き方を教わった「緑の谷」を探して旅に出る冒険物語だ。

1時間程度の映画が観られるようになった3歳半の娘にも観てもらいたいと思い、購入に踏み切った。後にシリーズ化された続編は動画配信サービスでも観れるが、この第1作目は見当たらなかったのである。アメリカで劇場公開したのは1989年、30年以上前の古い作品なので仕方がないといえば仕方がない。

私が観たのはポルトガルの地上波初放送、確か5~6歳ごろのはずなので1990年か1991年ごろだろうか。母が放送を楽しみにしていた様子がなぜか記憶に強く残っている。

 岩壁に大きく映る自分の影を、亡くなった母親と勘違いして駆け寄っていくリトルフットの姿と、バックで静かに流れる美しい音楽とが合わさり、そのシーンは何度観ても心が痛む。道中に出会う、可愛い赤ちゃん恐竜たちとの愉快なやりとりや、しつこく追いかけてくるティラノサウルスとのハラハラした場面などもあり、また映画を通して流れているオーケストラ音楽も素晴らしく、各場面を引き立ててくれる。私にとって思い出深いアニメ映画だ。

それにしても40年近く前の映像だけあってさすがに古くさい印象はぬぐえず、びっくりした(笑)。加えて、全体的にゆったりしたテンポで進むので、展開の早いアニメを見慣れている3歳児が飽きないか心配したが、意外にも終始真剣に見入っていて、翌日もDVDを手に取って「また観たい」とリクエストをいただいた。ティラノサウルスが登場すると、怖いのか慌ててテレビから距離を取るのがおかしい。

自分が好きだったものを子どもも気に入ってくれるのは嬉しいものである。いつもなら「もう時間がないから」と断りがちな時でも「ちょっとだけね」とつい見せてしまう私であった。

▲余談でちょっくら英語ネタをば…

今まで考えもしなかったタイトルの意味、ちょいと気になったので考えてみた。The Land Before Timeとはなんぞや?と。

時間が始まる前の世界(地球)の物語。時間というのは人間がそれを認識しているからこそ存在する概念であり、つまり「時間が始まる前」とはすなわち人類が生まれる前の時代のこと。

人類が生まれる遥か昔、地球を我が物顔で渡り歩いていた恐竜たちの世界を表現したおもしろいタイトルだなぁ、とママは思ったのでした。

日本語で観ている娘がこのおもしろさに気付いてくれる日は来るだろうか。英語を教えたい、いや、興味を持ってほしいと思いつつ英語を話す環境が全く整っていない…

既に英語への拒絶反応を見せ始めているし、ぐぬぬ、考えねば。