ここ数年で一番の大発見である。
安く売られていたカリフラワーを買った。普段は手を出さない野菜なので、そういえば葉や茎も使えるのだろうかとふと思い、ネットで調べてみると、やはりすべて使えるという。そこで、思い付きでにんじんと合わせてスープにしてみることにした。
軽く炒めてから水を足した後、パソコンを立ち上げて放置する。
しばらくすると、ん…?なんか、覚えのあるにおい…こ、これは…
私の大好きな"Sopa de Legumes"じゃないかーー!!
☝説明しよう☝
ポルトガル家庭料理で、私が特に好きなのが"Sopa de Legumes"(ソーパ・ドゥ・ルグームシュ)。いわゆる野菜スープで、帰省する時には必ず家族行きつけのレストランでこれを頼んでいる。
使われている食材はシンプルで、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもなどがあるが、この他にcouve(コウヴ)という葉物が入っている。couveはキャベツに近いが独特の風味があり、私はこれが好きなのだ。
ええ、couveってカリフラワーだったの??でもカリフラワーなんて入ってなかったような…と悶々とし始めた時はすかさずwikipedia先生におたずね。
couveについては以前も調べたことがある。wikipediaによると「ヤセイカンラン」というアブラナ科アブラナ属の野草で、「西ヨーロッパの地中海からイギリスにかけて分布」とある。そうかぁ、日本にはないのか~、と数年前はそこでブラウザを閉じたのだが、あらためて続きを読んでみると、同じ野菜の仲間にカリフラワー、キャベツ、メキャベツ、ブロッコリーなどが入っていた。
今まではキャベツで代用してコンソメスープにしていたが、やはり何かが違うと諦めていた。まさかこんな形でcouveもどきに出会うとは夢にも思わなかった。
と、さっきから出来上がったスープを、どれ一口、どれ一口とつまみ飲みしているのである。